尊敬される人にはいくつか共通した特徴が見られます。
まず、尊敬される人は決して人の悪口を言わないです。
人の悪口を言っても何も好転しないことを理解しているため、そういった無駄なことはしません。
また、その場にいない人や他人の悪口だとしても、それを聞いた人に「自分も影で何か言われるのではないだろうか」という不安を抱かせてしまう恐れがあるからです。
こうした配慮からも分かりますが、尊敬される人は自分が関わっている人のことをよく観察し、その人達を嫌な気持ちにさせないように常に配慮をしています。
人は「尊敬する人の力になりたい」「認めてもらいたい」と思う性質があり、いい上司や先輩、取りまとめ役といった人はこれを理解していて、周囲の人に尊敬されることが最も人の力を引き出して効率を上げることを知っています。
そのため、立場や上下関係を振りかざすことなく、一人ひとりと対等に向き合って接します。
そして、一緒にいて居心地がいいため、人が周囲に集まり、その集まった人から尊敬されるのです。
ただし、尊敬される人というのはただ媚びへつらうわけではなく、物事をハッキリさせたい時はハッキリ言いますし、失敗の指摘ももちろんします。
しかし、普通は反発を招くそれらの言動も尊敬している人に言われると相手も素直に聞き入れますし、改善も促しやすくなるでしょう。
これは指摘が的確かどうかではなく、普段から好意を持って接しているからこそ「責めるためではなく改善のために言っている」ことがきちんと相手に伝わっているのです。
そのため、相手も恐怖心や自責の念に捉われることなく、失敗を受け止めて改善に乗り出しやすい心理状態になるのです。